儚い羊たちの祝宴

バベルの会を巡る邪悪な5つの事件。

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
(2011/06/26)
米澤 穂信

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最後の1文で物語が反転とかなんとか。
ゾクッとくるのは確かだけれど、別に反転までは行かないんじゃないかな。ただ、その1文で物語が違う意味を持ってくるのも確か。
「バベルの会」をキーワードに不穏な短編連作。


以下、話ごとの感想。


「身内に不幸がありまして」

主にメイド視点からなる手記で構成される。
分かる人には分かる複線でガッチリ。


「北の館の罪人」

こちらは、金持ちの家の妾の子視点。
北の館に閉じ込められた義理の兄に奇妙なお使いを頼まれるが……?
これも綺麗な複線回収。


「山荘秘聞」

山荘を管理する人視点。
雪山で遭難者を助けた管理人。だが、救助隊にそれを伏せ続けた理由とは。
物語の構成が分かってきたので、大まかなオチは予想できたが、それとは別にもうひとひねりあった。


「玉野五十鈴の誉れ」

近作ベスト。
名家のお嬢様と、そのお世話役の物語。
最後の1文でその壮絶さに鳥肌が立った。


「儚い羊達の晩餐」

各話に登場した、バベルの会の終焉を綴った手記。
最期の一文は衝撃的なのかどうかよく分からないが、最後の方で判明する2つの事実で雰囲気がガラリと変わる。特殊な固有名詞も出てくるが、読み進めると検討も付くだろう。
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