最上川製作振り返り

本記事は、ゲームマーケット2017春にてゆるあ~とが頒布しました「最上川」のあれやこれやです。



・着手

だいたい2017年の1月後半くらい。とりあえずゲムマには申し込んだけど、新作どうしようねーくらいからのスタート。
2016年秋は出店して無かったし、新作出さないと忘れられるよねーということで開発開始。

とはいうものの、時間もあまりない。ということで比較的軽めの小箱ゲームを目指す。
いったいどういう小箱ゲームが良い小箱ゲームなのかということで、小箱レビューの高評価記事を読みふける。

その結果、「選択肢は少なく」「ジレンマは分かりやすく」という方向性だけ先に決定。
更にゲムマでよく見かける「シンプルで奥の深い心理戦」的なものは俺自身が好まないので無しの方向で。
それならばと、自分なりのユーロゲームを目指すことに。



・アイデア出し

だいたいある日突然アイデアが降ってくるのでそれを待つ他ありません。
ゲーム制作とは祈りだ。


ただ、今回は前段でゆたかさんが作ったゲームに関して自分で放った言葉がトリガーに。
それは、「重いゲームをデフォルメするだけでは軽くならない」
自分で人に言っときながら、じゃあ、どーすんだよ! となっていたのですが、デフォルメじゃなくてフォーカスすればいいじゃんと思いついてから数時間でおおよそが出来上がりました。
ちなみに、フォーカスしたのは「ツォルキンの歯車が動いてコマが進むメカニクス」です。この時点ではそうだった。




・いくつもの頓挫と解決

最初は何かを自動的に進ませるための条件が酷かった。酷い運ゲーだった。
ここは色々と考えた結果、ロチェスタードラフトの後に残ったカードのスートとランクが、場に出ているカードに影響し前に進むとした。
そうですね、「十二季節の魔法使い」のダイスドラフト部分ですね。これがフォーカスです。


しかし、それでも1部のカードの進みが遅かった。
このカードを無理やり進ませるために、急にトリクックテイキングの要素をぶちこんだり(TTP賞の後遺症)とかした。本当に頭がどうかしてた。
結局、様々なアドバイスを頂いたうえで残ったドラフトで残ったカードの縦列を進ませるという形をとりました。問題を煩雑方向に解決してはいけない。


それでもまだなおカードの進みが遅かった。
そこで、カード予め1枚公開しておき、そのカードのスートとランクは必ず進むように調整。
おまけで次のラウンドのも公開に。これで進む速度は劇的に上がり、未来も多少見えるようになった。



あとは、得点形式か。3要素それぞれに得点トラックを与えた。満遍なくあげてもらうため、頭脳絶好調のような点数方式を考えたけど、上げたい所が思うように上がらない作りのため、普通の方式となりました。あれ? これケルトだ!
終了条件も勢いでケルトに寄せていきました。
あとは、先行者の足止めでコマ数を制限する仕組みを取り入れたり、弱いカードをとる行動を強化するためにカード獲得ボーナスを入れたり。



ここまででルール作りはほぼ終わり。
ここから、長くとも30分程度で、1人10手番弱を目指して終了条件と初期手札枚数を変えながら延々と一人回しで調整。



・フレーバー

完全にシステム先行ではありましたが、なんとなく舟渡し的な事をしている感じはしました。
作品名に数字を入れたがる病に羅漢しているため、「三途の川」か「四万十川」あたりを候補に。
しかし、三途の川はもちろん四万十川も舟運文化の資料があまり出てこない。
さて、困ったと思ってると毎週のように渡っている「最上川」に思い当りました。紅花だ!!!!
ただ、小箱ゲームのイメージとしてフレーバーには踏み込まないというのがあるので、かなり控えめにはなっています。

あと、得点表にお雛様的なものを備えたかったなーと後々思いました。

更には、やっぱユーロゲーム目指してるからね。タイトルはランドマーク名をドーンでしょ。


・コンポーネント類

カードについては、時間が無いので2枚だけで済ますことに。
メンバーのとのさんに頼みました。箱絵と舟だけ。作物アイコンも書いてくれました。
七日間や彼女が作ったラインスタンプのような可愛い絵の印象しかなかったのですが、想定していた渋い絵を仕上げてくれました。感謝しかない。
イラストレーター作業は、ゆたかさんや助っ人にお願いしました。こちらにも感謝しかない。

印刷はポプルスさんに頼みました。私のミスで1度データ差し替えがあったものの、予定納期よりも早めにあげてくれて本当に助かりました。今後もお世話になりたいと思います。



コマについては、アマゾンでそれっぽい木製ビーズを買いました。
平たいので重なるかなと思ったが、そんなこと無かったぜ。
チャイナ製かつ安価なので、品質は微妙、納品まで2週間といろいろあるので総合的には、うん、もういいかな……。



箱は市販の物に、キンコーズさんで刷った用紙をスプレー糊で貼りました(ゆたかさんが貼ってた)
箱の強度がとても怪しいです。カードをスリーブに入れても箱に収まるサイズって事しか考えてませんでした。



取説は、ワードとパワーポイントでがりがり作りました。取説本とゲムマカタログの記事、そして家中の取説を参考に。
それでもゆたかさんから山ほど指摘を受け、手直したそれもツイッター上で指摘を受けまくりでした。本当に感謝しかない。
印刷はプリントパックさん。GWも営業お疲れ様です……。



・所感

どれを取るか? どれを残すか? どこにコマを載せたいか? 乗せた舟はどうすれば進むか? 下家が取りそうなカードは?
これらを一手で解決していくというシンプルながらも悩みどころのあるゲームになったと思っています。
また、ゲームが進行すると他人がコマを載せている舟を進ませないようになど、同じ選択でも違った意味を持つ状況が生まれたりする点や呉越同舟みたく他プレイヤーと共同して舟を進ませたり、最後にマジョリティ争いで裏切ったりできる点は良くできたなーって感じですね。



頒布数があれなんで、あまり見かけないかとは思いますが、見かけたらよろしくな! 面白いよ! 地味だけど!
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