箱庭図書館

この町の奇跡は、せつなくて、あったかい。

箱庭図書館 (集英社文庫)箱庭図書館 (集英社文庫)
(2013/11/20)
乙一

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オツイチ小説再生工場という企画本。
一般の人が小説書いて送って、そこから乙一がいくつか選んでリメイクしてできたのが、この短編集とのこと。
それぞれが別の話であり時系列もばらばらだが、全て文善寺町という街を舞台にしているため、所々登場人物がクロスオーバする。
それではお話毎に。


「小説家の作り方」
小説家とその姉のお話。
少年が小説家になった理由とは……?

導入のためか、短いお話。この話に出てくる姉が、この後も縦横無尽にクロスオーバする。


「コンビニ日和!」
とある寂れたコンビニに強盗が入る。
強盗は店員に金を要求するが、店にはある事情で金が一切なかった。
強盗が困り果てているとそこに警察官がやってきて……?

コメディ気味の話。ラストシーンがいいですね、ちょっと切なくて好きです。


「青春絶縁体」
文芸部の先輩、小山雨季子と主人公の「僕」は文芸部で互いを酷い目にあわせる様な小説を書いていた。
しかし、「僕」が普通の小説を書いたり、部活外で雨季子を目撃したり、さらには雨季子に対し八つ当たりをしたことで、雨季子は部活に来なくなってしまった。
雨季子に対し謝ろうとした「僕」が取った行動は、小説を書く事で……?

個人的に本作のベスト。青春だな!


「ワンダーランド」
街の空き家を借宿とした殺人鬼の独白と、鍵を拾った小学生のお話。
小学生が拾った鍵にあう穴を求めて、町を散策していると偶然にも殺人鬼の借宿に辿りついてしまう。
少年はそこで死体を目撃し、逃げ出すが……?

ちょっとだけミステリ。まぁ、書いてあることそのままなんだけどね。


「王国の旗」
ひょんなことから女子高生の小野早苗が迷い込んだのは、夜中に子供たちが大勢集まるボーリング場であった。
夜に親が寝静まった所を見計らって、集ってくる子供たち。
ただ遊んでいるだけの子供たちと思えたが、その目的は、大人たちを倒す事であった。
早苗も入国を迫られるのであったが、断ってしまい……?

子供だけの国ってフィクションじゃ結構出てくるけど、良いよね。


「ホワイト・ステップ」
雪が積もった文善寺町。
主人公の近藤は、誰もいないはずなのに、そこに出来た不思議な足跡にきづいた。
近藤はそれを不思議に思い、追跡した所、どうやら雪の表面のみパラレルワールドとリンクしているという事に気がついた。
では、こちらの世界と向こうの世界で何が違ったのか……?

雪の表面に字を書き、パラレルワールドと交信するという不思議な物語。
最後の話だけあって、色々なクロスオーバもある。
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