三日間の幸福

寿命を買い取ってもらった。
一年につき、一万円で。

三日間の幸福 (メディアワークス文庫)三日間の幸福 (メディアワークス文庫)
(2013/12/25)
三秋縋

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去年の5月ごろ、2chで発表されたSSの小説版。
すごくライトなダンサー・イン・ザ・ダークという印象を受けた。親子愛ではなく恋愛だけれども。


主人公のクスノキがお金に困り、人生を売りに行ったら1年1万円という査定が下された。
今後の人生において何一つ良い事が無い知ったクスノキは、自暴自棄になり残り3ヶ月を残して人生を換金してしまう。
そんなクスノキのもとに1人の少女が現れる。彼女の名はミヤギ。人生を売り、余命1年を切ったものが自暴自棄にならないようにと派遣される監視員であった。

余命の少ないクスノキは、死ぬ前に友人や幼馴染に会いに行くが、どちらからも悲しい仕打ちを受けてしまう。
過去に彼らをないがしろにしてきたクスノキは、既に誰からも必要とされなかったのだ。

未来にも過去にも絶望した彼は、少しずつ今を見るようになる。
今現在、仕事とはいえクスノキにつきあってくれるミヤギの事を。
あちらこちらに出かけ、うつくしいものに出会い、少しずつ距離が縮まっていく2人。
ミヤギの為に生きることが最も幸せだと感じ始めた時、クスノキの寿命は2ヶ月を切っていた。



SS読んだ時もぼろぼろ泣きましたけど、大まかな内容を知ってる今回もやはり泣いてしまいました。
大きな追加点は、SSだとちょろっとしか出てこなかった幼馴染とのエピソードがより具体的に、より絶望的になった所でしょうか。スターティング・オーヴァー同様、大筋はそのままで大幅な加筆が加えらているだけです。


死を前にして味わったクスノキの絶望を吹き飛ばすようなラストが爽快。
皮肉だけれども心が暖まるような感じ。というか終章のタイトルそのまま。
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