奇跡の海

テーマは、神への献身と愛。


奇跡の海 [DVD]奇跡の海 [DVD]
(2002/03/01)
エミリー・ワトソン、ステラン・スカルスゲールド 他

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神様と旦那をこよなく愛する女性、ベスと石油掘りのヤンが結婚をする所から物語は始める。
結婚当初は、幸せな日々が続く。しかし、ヤンは石油掘り故に海上に出て泊まり込みで作業をしなければならない。
旦那さん依存症気味のベスは、離れ離れになるのに耐えきれずにヤンが早く帰ってくるようにと祈り続ける。
ベスの祈りは通じ、ヤンは戻ってくる。作業中に頭を強打し、重症の状態として。
命こそ落としはしなかったものの、全身に麻痺が残ってしまう。
そんなヤンは、ベスにこう告げる。不随となった今ベスを抱けない。他の男に抱いてもらい、その様子を聴かせて欲しいと。間接的に愛し合おうと。
ヤンは、ベスの今後の事を想いこう発言し、ベスはただ自らの信仰と旦那を想いこれを実行する。そこにあるのは、ただただ献身の愛であった。


といった感じのストーリー。
あらすじを聞いただけで眉をしかめる人もいるのでは無かろうか。
しかし、これは間違いなく旦那を愛し続けただけの女性の物語である。
旦那を想い、神と対話し(実際は自問自答なのだが)、自らの信仰心に従い続けたベス。
そんな純粋さ故に周りから辛い仕打ちを受ける。それでもベスは、自らを差し出し続けた。百度参りのより過酷なヴァージョンである。


救いも無い彼らであったが、ラストに2つの奇跡が起きる。
1つはベスの献身が起こした奇跡であろう。そうであれ。
もう1つの奇跡は、神様がベスを認め、起こしたものだろうか。だとすればその神は、人々が信じている神なのか、それともベスの中にいた神なのか。解釈は難しいけれど、後者であれば良いなと思うのでした。


ベスは、少々頭の弱く、ヒステリー持ちの女性として描かれている。序盤では幸せいっぱいな様子や、終盤での力強さと色々な表情を見せてくれる。
そんな難しそうなベスを演じるのは、エミリー・ワトソンさん。デビュー作品とは思えないほど、衝撃的な演技だった。あと、どっかのシーンで義姉さん(ドドさん)を呼ぶ「ドドぉ?」の発音がすごく可愛らしかった。


同監督の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」も子供を愛し自己を犠牲にする女性の物語であった。
他にもドッグヴィル、マンダレイも過酷な状態に追い込まれた女性を描く物語。過酷な状況に置かれた後に彼女たちがどのような行動をとるかは様々ですが。

多分合わせてみると色々得られるものがあると思うが、連続で見ると立ち直れないくらい落ち込むので注意。
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