クロクロクロック 結

この奇妙な物語は、ついに終焉を迎える……。




悲しみの打ち切りか。
まぁ、完結しただけましかな。

多分全体の構想を無理やり捻じ曲げたため、色々な不具合が発生しているが綺麗にはまとまっていると思う。
群像劇の終わりはやっぱこうでなきゃね。


後書の潔さと、描かれた蜜柑から無念さを感じ取れる。
各シリーズのクロスオーバー群像劇だっただけに残念。懲りずにまたこんなの書いて欲しいよ。
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恋する寄生虫

操り人形の恋で、何が悪いというのだろう?



極度の潔癖症の男は、自宅でインターネットウイルスを作り、ばらまいていた。
しかし、ある男から突然それを脅迫される。ウイルスのことをばらされたく無ければ、ある女子高生の面倒見ろと言う。

こうして潔癖症の男と不登校で寄生虫に詳しい女子高生の奇妙な関係が始まった。


タイトル通り、ラブストーリー。なんだが、ややひねくれている。
相変わらず、閉じ気味の2人だけの世界を描いた作品。終わり方も、この人の得意な感じの終わり方。メリーメリー。


ところで、全く同じギミックの小説を読んだことあったので、なんか読んでる最中に急に素に戻りました。
ありふれた話っちゃ話なのだが……。
しかし、この手の後ろ向きな恋物語を好む人にはとてもお勧めですよ。

君の名は。 Another Side:Earthbound

おまえはいったい、どういうやつなんだ?




あの映画のサイドストーリー。語られなかった部分の補完的な要素が強い。
映画で引っかかりを覚えたあなたに。
では、章ごとにつらつらと。

1話 三葉(瀧)
三葉in瀧。三葉の中に入って性別の違いに戸惑う瀧の姿が描かれ、瀧が糸守の人たちを介して三葉を知っていくという内容。
映画で言うと前半のダイジェスト部分の内容がちょいちょい肉付けさているか。

2話 勅使河原
勅使河原の心情吐露。糸守に対する気持ちや、同じく街に深く根差す親を持つもの同士としての三葉に対する想いなど。
そんな彼が三葉を、ひいては自分の気を晴らそうと取り組んだのは……。
これも映画ではダイジェストだった部分ですね。

3話 四葉
ここは映画ではほとんど触れられなかった部分。
前半は妹から見た姉。姉が変なので心配する妹。
後半は、宮水のお話になる。彼女もまた、立派な宮水の女性なのだ。

4話 俊樹
宮水父の昔話。
彼が二葉と出会ってから、どのようにして町長となったかが全て明かされる。
そして、全てがつながる。これもまた結び。


映画見た人は是非、読んでほしい。
そして、これ読んだらもう1度映画が見たくなる。

デッドエンド 死に戻りの剣客 神のゴミ箱 ぼっちーズ



繰り返される生涯最後の決闘




時代は、江戸?の後期くらい。既に侍は形だけのものなった世の中で、剣に生きた男が主人公。
そんな彼には同じ道場で1度も勝てなかったライバルがいた。
そして今夜は、ライバルと真剣による決闘。あっさり敗れた主人公であったが、気が付くと決闘直前まで時間を遡っていた。

敵を討つまでいつまでも時間は巻き戻る。そんな男の奇妙な人生。


上記の話を含め5話収録。短編連作という形をとっているが、後半はそうでもない。
強くてというか、相手の手の内を知ってニューゲームを繰り返せばある程度、楽勝と思いきや……。

ここ最近読んだ入間人間の中で1番面白かった。




神(のゴミ箱)のお告げにより、退屈だった彼の人生は、ささやかに動き始めた。




いつもの名古屋の大学の近所のアパートで繰り広げられる人間ドラマ。

主人公の神(ジン)は不思議なゴミ箱、「神のゴミ箱」を持っていた。
そのごみ箱はなんとそのアパートの住人のごみを、集約するのだ。
神はいつものようにアパートの誰かしらが捨てる恥ずかしいポエムを読んでいたら、その中に自殺を仄めかすようなものがあって……?


さして親交の無かったアパートの住人がふんわりと関わり合うお話。
青春物語しつつ、恋愛しつつみたいな。全部読み終わった後に表紙見ると面白い。
クロスオーバーは色々あるが、未来を待った男が出てくる。




友達すら作れない僕にも、好きな人が出来た。




ぼっちが何人いても足されるわけではなくて、1と1と1なのだ。故にぼっちーズ。
本作は連作短編集となっている。それぞれの主人公は、やっぱりまたいつもの大学の生徒なのだが、全員もれなく友達がいない。
そんな彼らは校内で謎の保険医からある部屋の鍵を授かる。
それは、大学内にある用途不明の謎の部屋、通称「秘密基地」なのであった。
学校内で安息を得らえる「秘密基地」ではあったが、引きこもるだけでは何も解決しない。はたして、ぼっち達はぼっちを卒業できるのか。


それぞれの理由でぼっちになった若者が色々行き当たりながらもそれぞれの未来をゆるく捕まえる感じ。
色々伏線が張り巡らされており、最後の最後で全て繋がる系だ。
なんかこう読んでる間は手品を眺めてるだけなんだけど、全部終わってから読み直すと所々にタネがある、みたいな。


これもあの大学関連のクロスオーバーがいっぱい。小規模な自殺の2人とか。

君が電話をかけていた場所 僕が電話をかけていた場所



私と賭けをしませんか?
恋が成就すれば、賭けはあなたの勝ちです。







顔の右側に大きな痣がある少年が主人公。
そのせいで彼は他人から偏見を持たれたり、気味悪がられたり、何より彼自身が自信を好きになれないでいた。


そんな彼がある電話を受ける。
その内容が冒頭の「私と賭けをしませんか? 恋が成就すれば、賭けはあなたの勝ちです」
彼は、かつて彼を痣ごと受け入れてくれた少女のことを想い続けていた。しかし、少女とは既に疎遠だった。
どうせいたずらだろうと彼は簡単に賭けに乗った。


翌日、彼の顔の痣は消えていた。
そして、久々に再開した少女の顔には……。




季節は、夏。登場人物たちも高校生という事でさわやかな感じになっております。
複雑なのは、状況と人間関係だけ。
青春恋愛ものって感じですが、たぶんサブヒロインの方に心惹かれる人が多数だと思います。荻上かわいいよ荻上。
というわけで、サブヒロインが多く描写される前半~中盤が好き。ラストはなんかうさんくさいけど、うーん。

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